「独立」は想像以上に大変なこと
入社したきっかけを教えてください。
昔、家具やインテリアの仕事がしたいという夢を持っていた私は、専門学校に通うための資金集めとして居酒屋でアルバイトをしていました。その居酒屋に新しいオーナーとしてやってきたのがステラだったんです。リニューアルオープンに向けて社長や副社長とお話しする機会も増えたある日、「中田君うちの社員になったら?」と声をかけてくださりました。これがステラに入社することになったきっかけです。
もともと父親も飲食業をやっていたので、間近で苦労している姿を見ていました。だから、この業界に進むことはないだろうと思っていたのですが、居酒屋で働くうちに、色々な人と出会える飲食業の魅力に気づき、いつしか自分のお店を持ちたいという夢を持つようになっていました。
どのような流れで独立することになったのですか。
10年ほどステラに居たと思います。当時は、独立したいという気持ちと社長や副社長の役に立ちたいという気持ちの波が激しく、なかなか意志を固めることができませんでした。言い表せれないほどお二人にはたくさんお世話になっていましたし、私が抜けても会社は大丈夫かなという心配もあったので。でも最終的には、奥さんがかけてくれた「一度一人でやってみたら?」という言葉に背中を押され、ようやく独立することを決めました。社長へ正直な気持ちを伝えたときも、「残っても、独立しても、どっちも中田君のためだよ」と快く応援してくださりました。
独立して思うことは、ただ一言、「大変」に尽きます。でも、良いことも悪いことも全て自分に返ってくるので、ものすごくやり甲斐もありますよ。金銭面のやりくり等、苦労することもたくさんありますが、赤字になることなくやっていけているのは、ステラでたくさんのことを学んだお陰だと思っていますし、アルバイトの子達の力を借りながら、ステラでやっていたときのようにチームを作って頑張っています。
ステラでの経験を経て、経営が上手くいく秘訣は何だと思いますか。
居酒屋、レストラン等、ステラの全業態を経験したのは私だけだったので、唯一色々な店舗を見比べることができたのですが、その経験を経て思うことは、やはり「人」が肝だということ。トップに立つ人が、いかにスタッフを巻き込んでリーダーシップを発揮しているかどうかだと思います。外野から見ていて、「それ違うんじゃないの?」と思うことでも、スタッフを引っ張ることのできるリーダーが居る店舗は売り上げがぐんぐん伸びていましたし、上手くいっていました。社長や副社長の言う通り、一番大切なのは「人」でしたね。
コミュニケーションとは何だと思いますか。
店長になりたての頃は、人一倍コミュニケーションの取り方に苦労していたと思います。というのも、ある日、アルバイトの子が辞めたいと言いに来たことがあったんです。原因は私にありました。どうやら、ご機嫌なとき、何かに没頭して周りを見れなくなるとき、苛々しているとき等、全ての感情が態度に出てしまっていたようです。だいぶショックでしたが、この出来事がきっかけで、私が今までしていたのは本当のコミュニケーションではなかったと気付くことができました。楽しいことを共有したり、世間話をしているだけの関係性ではなくて、「○○してほしい」等、どう思っているのかをきちんと言い合えるのが本当のコミュニケーションだったんですね。教えてくれたアルバイトの子には本当に感謝しています。
独立後、社長や副社長との関係性はどうですか。
副社長に関しては、週に1回は連絡がありますしお店に来てくれます。私のことが大好きなんじゃないでしょうか。お二人は本当の親みたいな存在なので、ざっくばらんに会社の話を聞かせてもらったり、私の話を聞いてもらったり、新メニューが出たときにはアドバイスを貰ったりしていますよ。良いこと悪いこと正直に伝えてくれるので、本当に助かっています。
またご縁があって、今奥さんもステラで働いているのですが、たくさんのことを勉強させてもらえる良い会社だと言っていますよ。辞めた後も夫婦共々良くしていただいています。
これからどんなに大きな会社になったとしても、お二人はスタッフとの距離感や関係性を何よりも大切にしてくれると思います。だから思ったことがあれば、臆することなくどんどん直接伝えてください。社長・副社長は必ず満額で応えてくれるはずです。
夢を教えてください。
社長・副社長の役に立つことです。あとは自分の店を継続させて、しっかり稼いで、いつか奥さんと旅行に行きたいなとも思っています。